親知らずは抜いたほうがよいのか — 抜く場合と経過を見る場合
「親知らずは抜いたほうがいい」と聞くことが多いかもしれません。実際の診療ではすべてを抜くわけではなく、状況によって判断が分かれます。まず何を確認するのかを知っておくと、相談がしやすくなります。
抜歯を検討することが多い状況
- 繰り返し腫れる・痛みが出る — 周囲の歯ぐきに炎症が起きやすい位置にある場合です。
- 手前の歯に影響が出ている — 虫歯や歯根の吸収が確認されることがあります。
- 清掃が届かない — 位置や傾きにより、ブラシが物理的に入らない場合です。
- 嚢胞などの所見がある — 画像で確認されたときは対応を検討します。
経過を見ることが多い状況
- まっすぐ生えていて、噛み合っていて、清掃もできている場合
- 完全に骨の中にあり、周囲に所見がなく、症状もない場合
- 全身状態や時期を考慮して、急がないほうがよいと判断される場合
事前の検査で見ていること
レントゲンで歯の向き・根の形・神経との距離を確認します。下顎では神経が近い位置にあることがあり、必要に応じて三次元的な画像で位置関係を確認します。この確認が、当日の進め方と説明の内容を決めます。
抜いた後に起こりうること
腫れや痛みは数日でやわらいでいくことが一般的ですが、個人差があります。まれに傷の治りが遅れて痛みが続くことがあり、その場合は処置を追加します。下顎では一時的に感覚が鈍く感じられることがあり、事前に説明を受けておくと安心です。
当日と翌日に気をつけること
- 強くうがいをしない — 傷を保護している血の塊が流れないようにするためです。
- 飲酒・激しい運動・長い入浴は控える
- 処方された薬は指示どおりに使う
- 腫れや出血が想定を超えると感じたら連絡する
相談のときに伺うこと
ご希望の時期、全身の状態やお薬、これまでの抜歯の経験を伺います。時期を選べる場合は、予定に余裕のあるタイミングをおすすめすることがあります。
자주 묻는 질문
痛くなくても抜いたほうがよいですか
症状がなくても位置や所見によって検討することがあります。逆に、問題がなければ経過を見る場合もあります。
4本まとめて抜けますか
状況によります。負担を考えて分けて行うことが多いです。
どのくらい腫れますか
個人差があります。位置や処置の内容によって異なるため、事前にご説明します。
妊娠中でも抜けますか
時期によって対応が異なります。まずはご相談ください。
参考文献
- Third molar surgical difficulty scales: systematic review and preoperative assessment form. Medicina oral, patologia oral y cirugia bucal (2022). PMID 34874928
- Coronectomy in Lower Third Molar Surgery: A Systematic Review and Meta-Analysis. Journal of oral and maxillofacial surgery : official journal of the American Association of Oral and Maxillofacial Surgeons (2025). PMID 39956152
- Third molar surgery: Past, present, and the future. Oral surgery, oral medicine, oral pathology and oral radiology (2021). PMID 34030996
- Postoperative interventions to reduce inflammatory complications after third molar surgery: review of the current evidence. Australian dental journal (2017). PMID 28498604
※ この記事は一般的な情報提供を目的としており、診断や治療の判断は診察に基づいて行われます。
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